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LINKED plus 病院を知ろう

地域とともにある
病院だからこそ
学べるものとは。

社会医療法人 大雄会
総合大雄会病院

大学病院で2年間の初期臨床研修(※)を受けた後、後期臨床研修(※)の場として
一宮市の総合大雄会病院を選んだ医師がいる。循環器内科・感染症科の竹内 一医師だ。
彼の気づき、成長を通じて、〈生活のなかにある病院〉で学ぶ魅力に迫った。

※ 大学を卒業後、国家試験に合格した医師は、臨床現場で研修(臨床研修)をし、基礎的な診療能力を養う。
臨床研修には、初期研修 (卒後1〜2年目:必修)と後期研修 (卒後3〜5年目)がある。

救急外来から入院、退院まで、
患者をずっと診ていく。

竹内 一医師(循環器内科・感染症科)は平成28年4月、後期臨床研修医として、総合大雄会病院に入職した。そのきっかけは、母校の大学病院で初期臨床研修を受けている間に、学外研修(選択科目)として、総合大雄会病院で3カ月の研修を受けたことだった。このとき、竹内は「経験できる質と量に、大きな衝撃を受けた」という。それまで大学病院では、救急外来での診察を多く経験していたが、基本的にそれは〈診断を下す〉まで。入院が必要な患者は、各診療科の専門医に引き渡していた。ところが、総合大雄会病院では、救急外来で自分が診た患者が内科系であれば、その後もずっと関わりを持つ機会を与えられた。本人と家族に病状について説明することから始まり、入院中は病棟で診察し、退院まで見守ることを求められた。もちろん、指導医の細かい指示を受けながらの経験だが、ここで竹内は新たな気づきを得る。「高齢患者さんの入院治療では、主疾患だけでなく患者さんの疾病を総合的にとらえる事が重要であること。そして、入院早期から、退院後の生活を見据えた治療計画が必要なことに気づかされました」。患者との関わりが救急外来という〈点〉ではなく、退院までの〈線〉に繋がったことで、「医師としての視野が格段に広がった」と竹内は振り返る。

この研修で好感触を得た竹内は、後期臨床研修の場として同院を選んだ。「複数の疾患を持つ患者さんに対応するために、まずは幅広い診療能力を養うことが重要。この病院なら、さまざまな入院患者さんの診療を通じて、内科全般の知識を学べると判断したのです」。竹内は内科を極めることを目標にしつつ、専門分野として循環器内科・感染症科を選んだ。この選択は、同院の指導医、後藤礼司(循環器内科・感染症科部長)の存在が大きいという。「後藤先生は、循環器内科の医師を務めるかたわら、感染症科の部長として、各診療科に抗菌薬の適正使用を助言しています。2つの専門分野を持ち、さらに幅広い診療能力を発揮する。その活躍ぶりを見て、この人についていきたいと思いました」。

それから丸1年。竹内は今、後藤医師をはじめ、多くの先輩に囲まれ、のびのびと学ぶ。「ありがたいのは、診療科の垣根が低いこと。お互い声をかけやすい医局なので、他科の先生からもいろいろと教わっています」と笑みをこぼす。

竹内が〈総合性を持つ専門医〉を
めざす理由の根底にあるのは、
超高齢社会の進展。
「これからの内科医には、
内科全般に精通し、
高齢患者さんのQOL(生活の質)を
高めるサポートをすることが
求められます。その一歩として、
まずは循環器内科領域の
診療ガイドラインを全部
頭に叩き込むのが目標です」。

地域密着の風土とアカデミックな
挑戦を応援する体制。

〈専門性を持ちながら、幅広い診療能力を備えた医師〉。竹内がめざす医師像は、まさに社会が求める医師の姿に合致する。ひと昔前は、臓器別の専門診療能力をいかに高めるかに主眼が置かれていた。しかし平均寿命が80歳を越え、全身に慢性疾患を抱える高齢患者が増加し、今の医師には、専門性に加え総合的な診療能力が問われている。さらに、竹内の成長を見守る後藤は、「患者さんの生活への視点も必要不可欠」と話す。「今後ますます入院日数が短くなり、迅速な在宅復帰支援が求められます。私たちも早い時期から、退院後の生活を念頭に置いて、治療しなければなりません。理想は、患者さんを最初に診たときに、社会復帰の形を考えられる医師になることですね」。

総合的な診療能力とともに、生活視点も併せ持つ専門医。そんな次代に求められる医師が育つ環境として、総合大雄会病院はどういう利点があるだろうか。後藤は2つのポイントを上げる。「一つは、当院に育まれてきた地域密着の風土ですね。当院は、地域とともに歩む民間病院として、あらゆる疾患・患者さんを受け入れ、地域に暮らす人の生活を支えています。だから、私たち医師も自然と、患者さんの生活・背景を含めた〈全身〉を見ていこうという意識が養われます。2つ目は、学ぶ人を後押しする、アカデミックな気風です。当院には、臨床研究や学会発表は〈好きなだけやってよい〉という懐の深さがあります。私自身、積極的に挑戦していますし、若い先生にも発表の機会をどんどん与えています」。後藤は昨年、後輩の医師たちとともに、感染症学会で6つの演題を発表した。これは、大学病院に匹敵する実績だ。

地域密着の風土、アカデミックな気風...。同院で学ぶ医師たちは、そういう豊かな環境から栄養分を得て、すくすくと育つ。向上心のある人が自ら育つような環境があることこそ、同院の最大の持ち味ではないだろうか。

後藤は言う。
「モットーは背中で教えること。
何かを強制しても人は
育ちません。
患者さんに対する姿勢、
診療の考え方を背中で
見せることで、若い人の
気づきや行動の変化を
促していきたい。
患者さんのために、
自然と体が動くような医師を
育てていきたいですね」。

  • 総合大雄会病院は、全国で初めて国産レントゲンを導入するなど、〈進取の精神〉を貫く先鋭的な民間病院。いつの時代も、地域が必要とする最新の医療を積極果敢に導入してきた。
  • その進取の気風は、臨床研究分野でも遺憾なく発揮されている。新しい治療法を取り入れ、地域住民に提供するために、医師たちの臨床研究を全面的にバックアップ。学会、研究会への参加を推奨し、向上心のある医師たちの背中を押している。「大学病院でなくても、アカデミックな挑戦ができることも、当院を選んだ理由の一つ」と、竹内は言う。医師たちは、学会への参加を通じ、自分たちの医療を振り返ると同時に、最新鋭の知見を吸収している。
  • この他同院では、院内研修会や院内学会も活発。希望する医師には、海外研修や国内留学もすすめるなど、学ぶ意欲のある医師を全面的に押し上げている。

人が育つための
土と水と光を用意する。

  • 人材教育はまさしく、〈生長〉である。植物は〈良い土、水、光〉があれば、自分の力ですくすくと育つ。同じように、総合大雄会病院にも、その3つがバランスよく整い、〈医師が自発的に育つ環境〉が用意されているように感じた。
  • 〈土〉は、同院に育まれた地域密着の風土。地域のあらゆる患者を受け入れるなかで、医師たちは自ずと生活まで診る力を身につけていく。〈水〉は、研修医が充分に腕を磨ける、経験の質と量。〈光(太陽エネルギー)〉は、地道な臨床研究に光を当てるアカデミックな気風。若き医師たちは、総合大雄会病院という大地に大きく根を張り、毎日、新鮮な水(経験)を得て、葉や茎を伸ばし、アカデミックなエネルギーを浴びて、大きな花を咲かせていくのだ。では、竹内医師は、どんな花を咲かせるのだろう。後藤の背中を追うその成長のプロセスを、これからも見守っていきたい。

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