片山 信 病院長
Makoto Katayama

稲田 千穂 看護部長
Chiho Inada

急性期から在宅支援まで、看護師の活躍ステージが広がっています。

■ 山下病院はどんな病院?

片山
当院は、消化器領域に特化した専門病院です。消化器内科では、内視鏡を用いた胃の検査・治療件数は9775件、大腸は4483件(ともに2017年度実績)に達しています。消化器外科では、体に負担の少ない腹腔鏡手術に力を入れ、豊富な実績を重ねています。
稲田
この規模の病院として、内視鏡治療も腹腔鏡手術も圧倒的に多いですよね。私たち看護師にとっても、「消化器領域ではどこにも負けない」というプライドがモチベーションの一つになっています。
片山
スタッフの皆さんがそういう気持ちを持っているからこそ、当院は最前線を走っていけます。これからも皆さんの力を結集して、消化器領域については日本最高水準の医療を追求していきます。

■ 高齢患者さんへの対応が急務。

片山
ただ、ここにきて、消化器の専門病院というだけでは、地域のニーズに応えられないと感じています。というのも、高齢の患者さんが急速に増えているからです。
稲田
実感しています。ご高齢の場合、他の慢性疾患を抱えていることも多く、高血圧や糖尿病などのケアも必須になっています。また、治療を終えてもすぐ元の生活に戻れない方への退院支援も課題になってきました。
片山
2019年度に開設を予定している地域包括ケア病床も、まさにそうしたご高齢者を支えるのが目的です。治療を終えた方の在宅復帰を支援すると同時に、在宅療養中に病状が急変した方やレスパイト入院を受け入れていこうと考えています。
稲田
患者さんは退院した後も、病気と共に生きていくことになります。私たちも退院後の生活まで見据える視線が大切になりますね。
片山
その通りです。私たちは消化器領域の専門診療に加え、生活を支える病院としても地域に貢献していきたいと思います。

■ 看護のキャリアプランがもっと広がる。

稲田
社会が変わり、病院が変わるなかで、看護師の活躍の場が広がり、その重要性も増していくのではないかと期待しています。
片山
そうですね。「消化器領域の看護を極めたい」という方はもちろん、そちらの道でキャリアを積んでいただけばいい。それ以外に、患者さんの生活支援に興味のある方は、そちらも含め、両方の分野でスキルアップが図れます。
稲田
片山院長はときどき、訪問診療にも出向いていらっしゃいますね。
片山
退院しても医学的管理が必要な患者さんのお宅を訪問しています。今後は、そんなふうに私たちが地域に出ていって、在宅医療を支える場面も増えていくでしょう。
稲田
実際、地域包括ケア病床の開設を機に、診療所の先生や、地域のケアマネジャー、訪問看護師さんとの連携が深まり、地域への意識も一段と強まりそうです。
片山
いいことですね。これからは患者さんを中心に据えて、多職種がチームを組んで「総合力」で支えていく時代です。看護師の皆さんにも、そうした自覚を持ち、チーム医療の中核を担っていってほしいと思います。
稲田
発症間もない急性期から退院後の生活まで、すべての領域に関われるのは、看護師としても大きな喜びです。消化器という専門領域を磨きながらも、新しい時代の医療・看護のあり方を、これから入職される皆さんと一緒に学び、どんどんチャレンジしていきたいですね。
片山
大いに期待しています。